【著者】 中山伊知郎 著
【発行】1942年
【頁数】596ページ
シュンペーターに師事し、我が国における近代経済学導入に大きく貢献した著者による労作。「純粋経済学」としての数理経済学の本質、方法論や意義について叙述するとともに、学説史的内容も盛り込まれている。日本における近代経済学の歴史を紐解くうえでも重要な作品。
(底本:1942(昭和17)年7月20日発行 初版第5刷)
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目次
例言
序説
第一章 數理經濟學の本質
第一節 純粹經濟學としての數理經濟學
第二節 純粹經濟學の本質
第三節 純粹經濟學の構造-均衡理論
第四節 均衡理論と數學的方法
第五節 經濟學に於ける數學の援用
第六節 數學援用の限界
第七節 數理經濟學に對する批難とその批評
第二章 數理經濟學の基本内容
第一節 經濟現象の一般的相關々係
第二節 均衡状態―靜態の假設
第三節 均衡理論の意義
第四節 數理經濟學に於ける二つの傾向
第五節 二傾向の綜合としての一般均衡理論
補論其一 數理經濟學に於ける二つの傾向とその綜合の試みとに就いて
一 數理經濟學に於ける二つの傾向に就いて
二 二傾向の綜合として見たるワルラスの思想
三 經濟的均衡と稀少性との關係
四 均衡價格論に對する若干の疑問並びに結論
補論其二 限界利用説の二形態
一 序説
ニ 因果説と相關説
三 オーストリア學派からローザンヌ學派へ
第三章 數理經濟學説略史
第一節 學説史の分類方法
第二節 第一分類 前史
(一)イスナール
(二)カナール
(三)ヒウウェル
第三節 第二分類 部分均衡理論
(一)クールノー
(二)デュープュイ
(三)ゴッセン
(四)ジェヴォンス
第四節 第三分類 一般均衡理諭
(一)ワルラス
(二)パレート
補論其一 三つの著述を通じて見たるオグュスタン・クールノーの經濟學説
一 問題
ニ 第一著 Recherchesの概論
三 Recherchesの根本思想―特にクールノーを以て數理經濟學の建設者とすることの意味
四 第二著Principes概論―RecherchesとPrincipesとの相違
五 第三著Revue Sommaire概論―Revue SommaireとPrincipesとの相違
六 Principes及びRevue sommaireに於てクールノーが數學的方法に依らざる理由の考察―クールノーの數學的方法の限界
七 今日の經濟學に於けるクールノーの地位
補論其ニ マーシアルの需要供給曲線
一 序言
二 曲線の構成
三 需要及び供給曲線の意義
四 曲線に依る需給均衡の説明
五 曲線に依る滿足の測定
六 曲線に現はされたる根本思想―曲線の限界
七 曲線の基礎としての統計的數字
第四章 數理經濟學の最近の問題
第一節 靜態對動態の問題
第二節 純粹理論と實證的統計的研究との結合
補論其一 限界利用の統計的測定について
一 問題
ニ フリッシュ説の概要
三 若干の批評
補論其ニ ピグウ教授の失業理論
一 問題
二 勞働に對する需要の彈力性
三 勞働需要の變動要因
四 貨幣的要因
五 失業の成立及び變動
補論其三 數理經濟學研究の栞
一 レオン・ワルラスの一般均衡理論
ニ ワルラス迄の數理經濟學
三 英米に於ける數理經濟學
四 最近の一傾向と數理經濟學の本質
五 數理經濟學文獻の所在
人名索引