【著者】 下村宏
【発行】1926年
【頁数】324ページ
本書はテキストであるが、「自序」に「財政学の読本ではない」「財政という眼鏡をかけて見たる日本現状の縮図」とある通り、昭和恐慌へと向かう当時の日本経済の姿をまざまざと浮かび上がらせる貴重な資料でもある。
著者は明治・大正・昭和を生きた官僚、実業家であり、日本放送協会会長を務めたのち、第二次大戦末期の鈴木貫太郎内閣で国務大臣となった。ポツダム宣言受諾時の玉音放送を進言したとされる。
(底本:1926(昭和元)年12月27日発行 再版)
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販売価格 (PDFのみ):
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2,640円(税込) 2,400円(税抜)
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9,240円(税込) 8,400円(税抜)
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復刊済み
目次
第一講:財政総論
第一章:直面せる日本
第二章:財政の概念
第三章:財政の批判
第二講:経費の概念
第四章:経費の種別
第五章:財政の膨張
第三章:経費各論(上)
第六章:憲法上の経費
第七章:軍事費
第八章:法務費
第四講:経費各論(下)
第九章:文化費
第十章:福利費
第五講:収入と租税
第十一章:収入総論
第十二章:租税の観念
第十三章:租税の原則
第十四章:租税の体系と種別
第六講:所得税と財産税
第十五章:所得税の意義
第十六章:第三種所得税
第十七章:第二種と法人所得税
第十八章:財産税
第七講:収益税と地租
第十九章:地租
第二十章:営業収益税
第二十一章:資本利子税と鉱業税
第八講:間接税
第二十二章:消費税の観念
第二十三章:消費税の種別
第九講:関税
第二十四章:関税の概念
第二十五章:関税問題と日本と支那
第二十六章:大正十五年の関税改正
第十講:流通税
第二十七章:流通税の観念
第二十八章:流通税の種別
第二十九章:印紙収入
第三十章:政務収入
第十一講:専売と官有財産
第三十一章:専売収入
第三十二章:官有財産収入
第十二講:官業収入
第三十三章:官行商工業
第三十四章:官行交通業
第三十五章:官行社会事業
第十三講:公債(上)
第三十六章:公債の概念
第三十七章:公債の種別
第十四講:公債(下)
第三十八章:公債の発行
第三十九章:公債の償還と借換
第四十章:内外公債の現況
第十五講:財務
第四十一章:予算の概念
第四十二章:予算の審議と効力
第四十三章:特別会計
第四十四章:決算と国庫金取扱
第四十五章:財政史
第十六講:地方財政(上)
第四十六章:地方財政の特色
第四十七章:地方財政の膨張
第四十八章:六大都市
第四十九章:地方税制の整理
第五十章:地方財政の内容
第十七講:地方財政(下)
第五十一章:地方財政の財源
第五十二章:自治の根本革新
第五十三章:模範町村
第十八講:結論
第五十四章:財政と国際貸借
第五十五章:憲政の民自治の民
第五十六章:学問から離れて
第五十七章:士魂と商才
筆を終りて