- ホーム
- 復刊候補一覧
復刊候補一覧
- 2016年06月版
米国よりの脚本集
佐藤 健
発行:1920年
アメリカで半生を過ごした明治生まれの劇作家による脚本集で、「炎のお七」・「アップル花嫁」・「腐れ武士」の三篇を収める。どの戯曲も男女の自由恋愛を主題としており、因襲や家のしがらみを跳ね除けて自らの思いを成就させようとする姿をスピード感のある筆致で描いている。
復刊済み
日本の時計 徳川時代の和時計の一研究
山口隆二
発行:1950年
不定時法が採用されていた江戸時代,それを表示可能な機械式時計として独特の発達をした「和時計」について,多数の写真とともにその機構を解説した.併せて日本の時計産業上の位置付けについて述べている.
戦争の理論
発行:1937年
日本評論社の看板雑誌だった「日本評論」は、1926年に日本評論社で創刊された総合雑誌「経済往来」の通巻号数を引き継ぎ、改題するかたちで、35年10月号から刊行された総合雑誌。本書は、「日本評論」1937年12月号の付録であるが、12名の著者の論文集である。
復刊済み
議会制度論
美濃部達吉 著
発行:1948年
古代から中世の議会制度の起源から論じ、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツの議会制度を比較し、その組織、権限ならびに議院法について叙述した比較研究。
復刊済み
法社会学における法の存在構造
川島武宜 著
発行:1950年
戦後日本の民法、法社会学の発展の基礎を築いた著者が、主として戦後発表した法社会学領域に属する論文をまとめたのが本書である。
戦時経済統制論(1)〜(3)
赤松 要
発行:1940年
雁行形態論を提唱したことで知られる赤松要(1896-1974)は、戦時には国家的統制の意義を強調した経済学者でもあった。『新経済学全集』の三冊に分割して掲載されていた論文を、一つにまとめる。
復刊済み
法哲学概論
尾高朝雄 著
発行:1949年
著者は、著名な法哲学者である。1935年に日本評論社から出版された著者の『法哲学』は、1937年に改訂版が出版され、それらをベースに構成、内容を充実させたものが本書である。
憲法学の基本問題
田畑 忍 著
発行:1949年
著名な憲法学者である著者が、法、憲法、国家、政治に関する論文をまとめたもの。はしがきにおいて、本書の基調をなす見解は、法と国家と政治とは、概念的に同一範疇のものであるのみならず、国家が中心的な契機となって、それが可能になっているという趣旨であると述べている。
復刊済み
判例百話 法学入門
穂積重遠
発行:1933年
最高裁判事も務めた著者による、「珍しい事件」「面白い裁判」についての100の小話(引用判例は129件)。1話2~5ページほどの読み物であるが、それぞれの事件・裁判の肝がコンパクトに整理・紹介されており、「民法・商法・刑法が生きて働いて居る所」がわかるようになっている。
日本経済の顔
中山伊知郎
発行:1953年
1949~53年の間に中山伊知郎が書いた日本経済に関する小論を集める。復興期の日本経済に対する評価が様々であること──強い発展に対する驚異から、基盤の弱さに対する不安まで──をふまえつつ、問題をつきつめて考えることによって根本では共通の認識を得ることが必要と論じる。
日本資本主義と国有鉄道
島 恭彦
発行:1953年
島恭彦(1910-1995)は財政学の研究者であるが、官業論の一部として取り組んだ国鉄の問題に関心を引き付けられ、その研究に一時没頭し、その成果を本書にまとめた。
社会学大意
高田保馬
発行:1950年
高田保馬は経済学と社会学の両分野に巨大な足跡を残した。本書でも、あくまで法則科学として社会学をとらえる姿勢を貫き、歴史の事実は「例示であっても社会学の内容をなすべきものではない」と述べ、歴史的社会学を「形容矛盾」として斥ける。法則の基礎となる社会関係についての知識を広く取り上げていることも特色の一つ。
復刊済み
インフレーションと社会化
有澤廣巳
発行:1948年
有澤廣己(1896-1988)は実証研究を専門とした経済学者で、世帯主の収入が高いと配偶者の就業率が低くなることを明らかにした「ダグラス・有澤の法則」で知られる。本書の重要なテーマは、戦中から始まったハイパーインフレーションの分析と解決である。
資本主義経済理論
柴田 敬 著、他
発行:1941年
柴田敬(1902-1986)はマルクス経済学と一般均衡理論を統合する研究を行い世界的にも注目された経済学者であった。本書は著者が英文で1941年に発表した「Fundamental Theory of Capitalism」の日本語訳であり、相互に関連する三つの論文をまとめたものである。
人文地理学説史 方法論のための学説史的反省
飯塚浩二
発行:1955年
本作はタイトルの示す通り人文地理学の学説史を扱っているが、単に学説の要旨を羅列するのではなく、いかなる方法論をとるべきかという強い問題意識のもとに書かれている。